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JATCジャックラッセル部会Aグループの皆様初めまして! これからAグループを担当させていただくことになりました、田口ひとみです。現在'98 11月生まれのオスを飼育中です。まだまだ勉強不足ですが、皆さんと一緒に勉強しながらこのユニークな犬を楽しみたいと思っています。 Aグループは基本的に現在日本で多く飼育されているJKC(ジャパンケネルクラブ)の公認するタイプに属します。今回から数回に渡りこのオーストラリアKCジャックに関する日本での現状をお伝えします。 オーストラリアのジャックラッセルがオーストラリアでのケネルクラブに公認させたのはごく近年です。それまではオーストラリア国内で単犬種としてのJRクラブとして活動していた様です。 皆さんの愛犬の血統書を一度確認してみて下さい。血統書内の登録番号の3代祖中にJRと付いて始まる犬が含まれていると思います。それらの犬はケネルクラブ公認前の犬となるわけです。すでにご存じだとは思いますが、私達のジャックは伝統的ハンティングのジャックラッセルとは少々異なる歴史を持ちます。それによって性格・特徴・容姿にいくつかの違いが現れていますが、大まかには類似することが多いです。確実に違う事と言えば、現在日本で増えつつあるこのタイプのジャックはペット用として繁殖されていると言う事でしょう。この事実に関してはそれで良い物か否か複雑な思いで見ています。これについては次回詳しくお話したいと考えています。 さて、現在日本にAタイプジャックはどの位居るのでしょうか?正式に公認されているジャックでも800頭は居ると思います。この先数が増すに連れ1年ごとにに鰻登りに頭数が増えるでしょう。3年後には人気犬種ベスト10に入っているかも知れません、この状況はジャックラッセルを飼育している人からすれば、あまり喜ばしい物では無いと言うことはご理解できると思います。 どうしてオーストラリアのジャックラッセルが人気の的になったかと言いますと、営利目的の人達の都合に過ぎません、確かに最近子の犬種はテレビ・映画の影響で脚光を浴びているのは事実です。しかし、安直に欲しいと思ったときにすぐ手に入る環境だからこそ数が増えるのです。数が増えると値段が下がる、値段が下がると勉強せずに買う人が増えると言う悪循環が始まる訳です。 オーストラリアには狂犬病が無く検疫をする手間が省けます。犬自体もイギリス・アメリカ・に比べ安く買うことが出来るため、販売側からすればもってこいの国なのです。 タイトルを持っている犬(いわゆるチャンピオン犬)も例外ではありません。オーストラリアの犬はジャックに限らず、安価で取引されています。これはオーストラリア国内のチャンピオン獲得システムにあるようです。アメリカ・イギリスに比べチャンピオン獲得システムが甘く、ショーに出すことによって安易にチャンピオンになれる為、チャンピオンだから絶対良い犬と言うことにはならないのです。(JKCもこのシステムに似ています) 日本のジャック人気に便乗し急いでタイトルを取り、高価な値で犬を売ろうとするブリーダーも居るようです。今回のお話では、チャンピオンだから絶対に良い犬では無いと言うことを頭に入れて下さい。 「チャンピオンとは?」 日本にいるオーストラリアタイプと呼ばれる犬達の多くはショードックとしての繁殖の流れを汲んでいる場合が多いように思われます。血統書を見ても1つや2つはAUST CH(オーストラリアチャンピオン)と記載されては居ませんか? さて、オーストラリアではどの様にチャンピオンを与えられているのでしょうか?残念なことに彼らの能力は審査の対象にはならないのです。スタイル重視で決められているようです。このスタイルですが、スタンダードに近い物がもちろん良い訳なのですが、なんともまぁ曖昧な事に驚かされます。 日本には、現在オーストラリアからのチャンピオン犬は60頭居ない程度だと思います。その犬達をいっせいに並べて見るとどうでしょうか?皆さんはきっと、どれが良い犬なのか判断する事が出来ないでしょう。なにせ、チャンピオンと言ってもみんなそれぞれ容姿が違うのですから、大きな犬もいれば、小さな犬もいる、極端に足の短い物もいれば、パーソンジャックラッセルと見分けが付かない様な足の長い子も居るのです。 血統の固定の話をしますと、オーストラリアのジャック達に流れる血は様々なタイプのJRTとそれに近い他犬種が複雑に入り交じってます。その為、とても高い確率で先祖帰りが起こります。両親とは似てもにつかない容姿を持った犬が生まれやすいわけです。チャンピオン犬同士の交配をしてもその犬達の背後にある血統が作用したときは、何処をどう見てもチャンピオンの子供には見えない犬は出てくると言うことです。と言うことは、その反対も起こりうるわけです。気に入ったスタイルを持つ犬を維持しようと多くの繁殖者はその犬を使いインブリード(近親交配)を重ねてします訳です。インブリードはとても犬にとって良くないことですが、繁殖者側からの考えでは、1頭でも良い犬が出ればそれで良いと言うのです。では、その1頭に入らなかった犬達はどうなるのでしょう。最悪の場合は奇形や精神障害を持つ犬も出てきてしまうのです。 一か八かの掛けに、命をもてあそばないで欲しい物と私は強く思います。多くの日本人はブランド志向が強いようです。やはり先祖にチャンピオンが入っている事は自慢になるのでしょう。しかし、犬の善し悪しは見た目ではありません。必要な能力とそれに必要なスタイルを持つことが大切です。 オーストラリアタイプを飼育の皆さんに私からお伝えしたいことは、この犬を見た目で判断しないで下さい。 「家の子は、足が長いのです。」「茶色が多いです。」「耳が立ってしまった。」等と良く聞きますが、それが決していけないことではないのです。毎日多くの運動をし、何にでも興味を持ち、時には手を焼くことのある、この犬の能力を楽しんで下さい。その様な犬の方が、はるばる外国から連れてこられ狭いゲージで飼育されているチャンピオン犬より遙かに本来のジャックラッセルテリアに近いのではないでしょうか? 「日本の犬舎とオーストラリアの犬舎」 今回のお話は、「日本の犬舎とオーストラリアの犬舎」についてです。 現在オーストラリア中にはたくさんのJRTが居ます。先日オーストラリアの方にJRTの人気について伺ったところ、やはりとてもポピュラーな犬であると答えられました。しかし、日本と違うのは日本の土地事情では考えられない程の広い庭を持ち、多くの方がこの犬種について(運動量・性格)を知っています。話を聞いた方も「家の庭は広いが夕方には散歩に連れていく」と言っていました。オーストラリアの国内にはペットショップもありますが、都心のようです。多くの方々は直接ブリーダーから入手するようです。海外のブリーダー達は日本と違い広大な土地で繁殖をしています。又沢山の犬種を繁殖する事は少なく自分の愛する犬種をひたすら求めて行くものです。日本の場合ブリーダーと呼べる行為をしている人はとても少数です。産めや増やせやで子犬は誰彼構わず販売していく行為はブリーダーとは言えず、その様な営利目的の場合はパピーセラーと呼びます。海外でもこの2つの言葉は分けられて使われています。 では、日本ではブリーダーと胸を張って言える犬舎(オーストラリア系)はあるでしょうか? JRTについて熟知し、彼らに必要な環境を備え、彼らを上手くコントロールする術を心得ており、そして、何より非営利でなくてはいけないのです。そのようなブリーダーが居るなら教えて頂きたいほどです。 さて、オーストラリアの犬舎ですが、現在日本に輸入されている犬舎はある程度限られているようです。輸入するにあたっての重点が「ショードック」「タイトル」「有名」と言うことだからでしょう。前にもお話したようにオーストラリアでは地域ごとに少々犬のルックスが違っています。ですから、後は日本の業者の好みなどで犬舎を選んでいるのではないでしょうか?オーストラリアを大きく分けると、ニューサウスウェルズ・ビクトリア・クイーンズランド・南オーストラリア西オーストラリアとなります。現在日本に入ってきている犬舎の多くはニューサウスウェルズやビクトリアが多いようです。クイーンズランド・南オーストラリアも少々居るそうです。 では、現在日本にいるオーストラリア系の血統に多く含まれる犬舎名を上げてみましょう。普段見ない血統書を開いて同じ名前がないか調べてみてはどうでしょうか? ビクトリア方面では、HUNTINGDOWNS・MILLBROOK・HAVENPARK・ARROWFIELD・GAYREGAL等です。
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